令和2年10月21日(水)の中部経済新聞に当社の軸自動歪取機が紹介されました。

初の新造機を近く納入

機械設計・機器開発のジェイ・クリエイト(本社名古屋市熱田区桜田町4の10、加藤静夫社長、電話052・872・0191)は、棒状部品のゆがみを自動的に検知し矯正する「自動歪(ゆが)み取り機」の3号機を完成させた。
近く受注先に納入する。
これまでは既存機械をベースに改造していたが、初めての新造機となる。
本体と部品の供給装置、矯正後の仕分け装置も同時に開発した。
部品運搬用ロボットと連携すれば、工場の無人化にも対応できるという。(吉川英司)

自動歪み取り機は、シャフトやボールねじ、切削工具、ドライバーなどの棒状金属部品のゆがみを取るために使用する。
ゆがみ取りは熟練工の手作業に頼ることが多いが、近年の人材難で自動化へのニーズが増えている。
同社は多数の熟練工の技術を人工知能(AI)で分析し、そのデータを基に硬度の違うさまざまな金属素材に対応できる自動矯正装置を開発した。

加藤社長は「矯正装置は大手メーカーも手掛けているが、当社の製品は完全なカスタムメードで、ユーザーの細かい要望に応えられることと、矯正精度の高さが売りだ。長さ1メートル、太さ30ミリ以内なら、単純な棒のみでなく、多少複雑な形状にも対応できる」と胸を張る。

今回の機械は、ドライバーメーカーからの受注で開発した。
ドライバーが真円運動できるように、製造工程で発生するわずかなひずみを矯正する。

矯正装置本体では部品を回転させながら、複数のセンサーでゆがみを検知し、適切な力で矯正する。
矯正回数は任意に設定でき、その回数を超えても正しく矯正できない部品は不良品として分別する。
装置本体への部品供給と搬出、分別はロボットハンドが自動で行う。
「ユーザーの工場が前後の工程もロボット化すれば、24時間自動操業にも対応できる」としている。

今回の機械は約1年かけて開発した。
完全オーダー生産のため、受注価格はユーザーごとに異なる。

 

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