令和5年3月23日(木)の中部経済新聞に当社の軸自動歪取機「JIREKA」が紹介されました。

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部品のゆがみ取り機を改良

機械設計・機器開発のジェイ・クリエイト(本社名古屋市熱田区桜田町4の10、加藤静夫社長、電話052・872・0191)は、棒状部品のゆがみを自動的に検知し矯正する機械の制御用ソフトウエアを改良し、作業効率を約30%向上させた。
ソフトウエアの改良には、事業再構築補助金を活用した。
改良後、5台を受注するなど順調に事業を伸ばしている。(吉川英司)

順調に受注伸ばす

ゆがみ取り機は、棒状金属部品のゆがみを、人工知能(AI)が読み取り、ゆがみ部分に素材の硬度に応じた力で曲げを加えて矯正する。
曲げの力や回数は、矯正する対象物(ワーク)の素材や太さにより、細かく設定できる。

加藤社長は「ソフトウエアのAIに学習機能があるので、使用回数が増えるほど、より的確な矯正ができるようになる」と説明する。

今回の補助金事業は2021年11月に採択され、昨年9月に完了。
ゆがみ取り機の性能向上のために新たな制御ソフトを開発するとともに、試運転用のゆがみ取り機を製造した。

ソフトウエアの演算能力を向上し、1本のワークに対する処理速度が、従来機比で30%以上向上した。

改良前の受注数は、新造機で2台。
対して改良後の受注は合計5台に達した。

加藤社長は「改良前の機械で、1時間に最高100本のワークを矯正できていた。
納入先の切削工具メーカーからその性能を評価され、改良後のマシンを同じ会社から3台受注した」と胸を張る。

近く納入するのはそのうちの1台で、開発、製作費は約4千万円。
サイズも従来機よりひと回り小型化した。

一方、補助金で製作した試作機は「これまで社内になかった実機見本として本社に置き、展示会出展用にも使っていきたい」と考えている。