平成30年12月7日(金)の中部経済新聞の3面にジェイ・クリエイトのアクアメイドを使った防災昇降デッキ開発の記事が掲載されました。
《全文抜粋》
水圧シリンダーで洪水進入防止
ジェイ・クリエイト 防災昇降デッキ開発へ
機械設計・機器開発のジェイ・クリエイト(本社名古屋市熱田区、加藤静夫社長、電話052-872-0191)は来年をめどに、新開発の水圧式シリンダーを使った「洪水進入防止用水圧式昇降デッキ(階段式)」を商品化する。新シリンダーは耐久性が高く、コストメリットが大きいのが特徴。台風など水害対策を推進する企業などに売り込みを図る計画だ。(吉川英司)
耐久性高く設置簡単
洪水進入防止用水圧式昇降デッキは、工場やオフィス、地下施設などの出入口に設置。
洪水発生時に水中でも使用可能な水圧式シリンダーで階段式のデッキを昇降させ、浸水を防ぐ。
土嚢などに比べて設置が簡単だ。
現在開発中で、来年春をめどに試作を完了する計画。
滋賀県での「びわ湖環境ビジネスメッセ」など、環境や防災などをテーマとする展示会に出展してアピールする。
デッキには新開発の水圧式シリンダーを採用する。
約6年前に開発に着手。
当初は蛇腹式のゴムと消火ホースを組み合わせ、アルミケーシングの中に組み込む方式で開発を進めていたが、耐久性に課題があり中断。
昨年から下水用の頑丈な塩ビパイプを組み合わせ、芯棒もない新方式の水圧式シリンダーを開発、9月に特許を出願した。
水圧式シリンダーは電気や油圧によらず、水道水の圧力のみで上下するため、電気ショートや、機械油による汚染の不安がない。
使用素材が塩ビパイプであり、金属製エアシリンダー、油圧シリンダーと比べ10分の1から20分の1の軽さで、持ち運びや設置が簡単にできる。
また素材が安価で、設置時に特殊な配線や配管も不要なため、既存シリンダーに比べコストも大幅に削減できる。
加藤社長は「メンテナンスなどを含めたトータルコストは、半分以下にできるのでは」とし、洪水対策用デッキの足がかりに新シリンダーの幅広い需要を開拓する考えも示している。